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『――哉斗くん、これ付けたい! 可愛い』
チケット購入後、私たちは遊園地にある乗り物に3個乗った。テレビでも見たジェットコースターにも乗れて楽しかった。
今はお土産屋さんにいて、ぐるぐると見ている。そこにウサギの耳のカチューシャを見つける。
可愛い、可愛い!
『美央ちゃん、これは……美央ちゃんが付けてみて』
『私が、付けるの?』
『そうだよ。美央ちゃんのうさ耳姿めちゃくちゃ可愛いと思う』
自分がつけるのは恥ずかしいなぁ、と思って躊躇してたのに哉斗くんは白いうさ耳を取ってつけた。
『やっぱり可愛い。これ買おう』
哉斗くんは、私の手を引くとササっとお金を払ってしまいそれは私の頭につけられた。
『可愛い。写真撮っていい?』
私はそれに頷くと哉斗くんは私の写真をパシャっと撮る。
『ありがとう。じゃあ、昼ごはん食べに行こう』



