【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。



「海斗、美央ちゃん困らせないでよ」

「えー……だって、美央ちゃんがいたら楽しいじゃん」

「それはそうだけど、美央ちゃんの可愛いところを他の奴らに見せたく無い」

 いつも2人はゆっくり話してくれるけど、そんな恥ずかしい内容……ゆっくり話さないでよ。

「もー! ご馳走様です」

 海斗くんがそう言うと、哉斗くんはそっぽを向いてしまった。

「もう海斗は帰れ」

 そう哉斗くんは言うと手を繋ぐと、繋いでない手で私の頭をポンポンと触れた。

「はいはい『じゃあ、美央ちゃんまたね』」