*** 『今日のワンピース、どうでしょう』 メイドさんが着せてくれたのはブルーのシフォン生地で作られているマキシワンピース。見たことないし、新調したのかな……でもお父様とお母様の好みとは違う気がするし。 誰かからの贈り物かな? 『素敵……これってお父様が選んだの? 誰かから頂いたもの?』 「いえ、実は倉橋様からの贈り物です」 メイドさんはゆっくりそう言うと、口に手を当てて微笑んだ。