『久しぶり、おはよう』 『どうして?』 どうして哉斗くんがここに? こんな朝早く…… 『美央ちゃんと話がしたかった。聞いてほしい』 真剣な顔をした哉斗くんはそう言うと深くお辞儀をした。だから私は、彼の両肩に触れて頭を上げてと手話で言った。 「立ったままじゃなくて2人ともソファに座って話をしなさい」 お父様に言われてソファに向かい合って座る。