『おはよう』


 日曜日の朝、10時を過ぎた頃。哉斗くんはいつものようにやってきた。


『おはよう哉斗くん、荷物多くない?』


 哉斗くんは、片手に大きな紙袋を持っていてそれを机に置いた。


『今日は、外でお昼食べよう』


 紙袋の中から茶色の籠を取り出す。