「哉斗くん急にごめんね。お願いがあってね」

「はい、なんでしょう」

「実は――」


 五十嵐社長の意外な言葉に頷き了承すると、五十嵐宅を後にした。

 あ、そうだ。美央ちゃんの好きなもの聞いとけばよかった……。誕生日プレゼント、どうしよう。

 パーティーまでに、決めなきゃいけないのに。