お母さんと哉斗くんが話をして、リビングに招く。
「そこのソファに座ってて」
「はい。ありがとうございます」
私は哉斗くんと一緒に座るとなんだかウトウトする……やっぱり久しぶりの外だったし疲れちゃったのかな。
でも、あんなに拒絶をしていたのにとても楽しかった。
『美央ちゃん眠い?』
『大丈夫。眠くないよ』
う〜本当はかなり眠いです。
眠くて眠くて……だけど、哉斗くんいるから。もう少し、一緒にいたい。
「お待たせ〜! どうぞ哉斗くん、美央」
「ありがとうございます、いただきます」
紅茶の入ったカップを受け取り、一口飲む。2人は私も話に入れるようにゆっくりと話してくれるけど私は睡魔に耐えようと必死だ。
「そう言えばね、……パーティー前……会をやるの。良かったら、……くんもどうかしら?」
「はい。喜んで」
ところどころしかわからない。誕生日会の話? それとも夜の誕生日パーティーの話……?
私は、いつのまにか睡魔に負けてしまい眠ってしまった。
部屋に運ばれた後に夢かどうかわからないけど、私の額に触れ温かい感触がした気がする。
目が覚めた時には哉斗くんが帰ってしまった後で、自分が眠ってしまったのに気持ちは沈んだ。



