「〜〜」


 お兄ちゃんはパンだけ食べて立ち上がると、何かを言ってリビングから出て行ってしまった。

 するとお父様はお母さんに何かを言っている。私には聞こえないけど、楽しくはない雰囲気だし怒っているのかもしれないと察する。

 スクランブルエッグとウインナーを交互に食べながらパンを食べた。

 私はお母さんが作るふわふわのスクランブルエッグが大好きで、いつも作ってくれる。
 今日も美味しい……。


『そろそろ来ると思うから美央、早く食べなさい』


 私はお父様に頷くと残っていたスープを飲み食べ終え、お皿の片付けをお母さんと一緒にした。