*** 『……じゃあ、また明日ね』 放課後、いつものように美央ちゃんに会いに来た。 『また、明日。お気をつけて帰ってください』 俺が手を振ると美央ちゃんも小さく振り返してくれる。 そんな美央ちゃんが可愛くて、昼間のことも忘れられる。 美央ちゃんの部屋から出てドアを閉めた。 「可愛い……っ」 思わず声が漏れてしまって、周りを見ると誰もいなくて安心した。