熱が下がり、私はベッドに座って小説を読んで過ごしていた。 夕方になって、哉斗くんがやってきた。 「体調は『大丈夫?』」 私は哉斗くんに頷くと、彼はホッとした表情を見せた。 「これ、美央ちゃんにプレゼント」 そう言った哉斗くんは私にピンク色の小さな花束を差し出されてそれを受け取る。 『これ』 私は花束を指さすと、メモ用紙に【どうして?】と書いて見せた。 「美央ちゃんが心配で、2日ぶりだしプレゼントをと思って」