確かに美央ちゃんは、親父が持ってきたお見合い写真の一枚だった。だけど、その中で1人選んだのは俺自身だ。
『親父、俺この子がいいわ』
『あぁ、その子か……五十嵐さんとこの』
あの時既に、父親に美央ちゃんが耳のことを教えてもらっていた。それでもなぜだか彼女にとても惹かれた。
「……超可愛いんだよ」
「ベタ惚れかよ。あ〜あ、俺も可愛い婚約者ほしいなぁ」
コイツと話している場合じゃない……今から寄らないといけないとこあるし、早く学校出ないと。
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