「あ、明日なら大丈夫!?」 「は? 毎日無理。毎日彼女に会いたいんだから当然だろ?」 「えっ?」 「だから退いて。今から花屋にも行くんだから」 お見舞いには花が一番だと、海斗が言っていた。彼女の屋敷に行く前に花屋さんに寄ろうと思っているんだから邪魔しないでくれ! 俺は、人集りができている中を掻き分けて靴箱に向かいながら運転手に電話をかける。すると、既に校門に車を停めてあるらしく急いで車に乗った。