週が明けた月曜日。
 私は、制服に着替えるとリビングに向かう。


『おはよう美央』

『おはようございます、お母さん。お父さん』


 椅子に座ると、今日は和食らしく箸が並べられている。


『いよいよ今日は学校ね。楽しみ?』

『はい、とても。この制服も気に入ってます』


 テーブルには、ご飯と味噌汁、焼き鮭に漬物が並んでいた。私は手を合わせると箸を持ち、お味噌汁から飲む。お母さんのお味噌汁は出汁が効いていてとても美味しい。漬物もお母さんが漬けているものだから美味しいんだよね。

 黙々とご飯を食べると、十五分ほどで食べ終えてしまった。


『今日は食べ終わるのが早いわね』

『今日から学校だもの、楽しみなの』

『学校もだけど、哉斗くんと会えるからではないかしら? 同じクラスだといいわね』


 確かに哉斗くんと会えるのは大きいかもしれないけど……でも全てが楽しみだ。こんな気持ちになれたのは、哉斗くんのおかげだ。
 一旦リビングから出て自室に戻ると、メイドさんに髪を編み込みのポニーテールにセットしてもらいリビングに戻るとお父さんと哉斗くんがお話をしていた。