『じゃあ、俺行ってくるけど大人しく待ってて』
『分かってるよ。早くしないと哉斗くん、お風呂に入れなくなるよ』
夕食の時間が終わり、レストランから自分達が宿泊する部屋に哉斗くんと戻ってきた。哉斗くんは、お風呂の支度をしてもう行くだけなんだけど私が一人でいるのは心配で心配で仕方ないみたい。
お父さんとお兄ちゃんみたいだ……。
『でも……やっぱり、部屋のお風呂使わせてもらおうかな』
『大丈夫だから、哉斗くん。行ってきてよ』
『美央、ちゃんと鍵するんだよ。分かった?』
私が頷くと哉斗くんはやっと部屋から出て行った。哉斗くんが出ていき静かになった部屋は寂しかったけど、窓から見える夜景は絶景ですごく素敵だ。昼間も綺麗だったけど、やっぱり昼とは違うなあ。
私は夜景を見ながら哉斗くんを待っていたけど……睡魔に耐えられなくて、眠ってしまいそうになる。ウトウトしていればちょうどスマホが鳴って鍵を開けた。
だけど、そこから先は記憶がない─︎─︎……。



