机の引き出しに入っているレターセットを取り出した。これは去年の誕生日にいただいたけど使用する機会がなかったんだよね……だけど、ついにその機会がやってきて本当に嬉しくてボールペンを走らせた。 【私でよければ、手話教えます。私のためにありがとうございます】 何回も書き直しをした結果、3枚ムダにしてしまったけど変なことを書いちゃうよりいいよね……? 便箋を封筒に合わせて折って入れて封筒に【倉橋哉斗さま】と書いてシールで封を閉じた。 その後は、小説を読んだり勉強したりして夕食まで過ごした。