【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。




『子供扱いしないで!』

『子供扱いなんてしてないよ。君は可愛い恋人だからね』

『……!? 可愛いとか、恋人とかっ、そういうのストレートに言わないでよっ』


 私が反論すると『ごめんごめん』と満面の笑みで哉斗くんは手話で言い、また頭をポンポン撫でる。
 そういうとこが子ども扱いしてるって言ってるのに……っ

『次の授業、ホームルームに変更だって言ってたよ』

『そうなの?』

『さっき、教室で聞いた。海斗もそう言ってたし、確実だよ』

教室で聞いた、か……それじゃあ私は知らない筈だ。

『美央? どうした?』

『なんでもない。ボーッとしてただけ』

 哉斗くんは私の分も食べ終えたトレーを片付けをしてくれて、私を引き寄せて腰を抱いた。彼はずっと守ってくれていて、甘やかしてくれる。
 毎日、好きだって言ってくれる……愛されてるんだって分かる。

 でも、たまに寂しく感じる。
 どれだけ寄り添ってくれても、自分といる世界が違うことを実感してしまう。