私は哉斗くんの顔を真っ直ぐ見れない。
 なんか、キラキラしてるしかっこいいんだもん!


『私、本置いてくるね!』


 私は立ち上がり窓側にある本棚に本を入れて小さく深呼吸をする。
 落ち着こう、落ち着こう……こんなんじゃ、これから心臓が持ちそうにない!


『お待たせ』


 あの恋人同士になった日、哉斗くんはぎゅっと抱きしめてくれた。彼の腕の中は温かくて……――って何を考えてるの、私は!!

 バレないようにまた深呼吸をすると、もう一度哉斗くんの隣に座る。