【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。



『美央ちゃんは何と迷ってるの?』

 哉斗くんに聞かれ、私はチョコバナナと抹茶を指さした。

『たしかに美味しそうだよね。美央ちゃんはいちごのパンケーキで、俺は抹茶モンブラン。ふたりで半分交換しようか』

『それ、いい! 賛成!』

『で、チョコバナナのワッフルをミニで頼もう。それも半分こしよう』

彼の提案は素敵すぎる提案だった。でもそんなに食べてしまったら夕食が食べられなくなりそう……まず、食べられるかな。

『美央ちゃんが食べられなかったら、俺が食べるよ。それに、夕飯のことは気にしないで』

『どういうこと?』

『五十嵐社長と夫人には連絡してあるし、夕飯も食べて帰るからと伝えてある』

 そう言った哉斗くんは、店員さんを呼ぶと私が何かを言う前に注文を終えていた。