私の婚約破棄したい騒動から1週間。 『こんにちわ、美央ちゃん』 『っこんにちわ!』 哉斗くんはあれからも変わらず毎日ここに来てくれている。あの日のことを思い出すと今でも体温が上昇するように体が熱くなる。 『どうしたの? 今日は何の本?』 今日は、ソファで本を読んでいたから哉斗くんは隣に座る。距離が近い……。少し動いたら当たっちゃうくらい、近い。 『どうかした? 体調悪い?』 『大丈夫! ……大丈夫、だから!』