『ほんと、仲良いよね。二人とも』
廊下を歩きながら海斗くんは私に話しかける。すると哉斗くんは私を抱き寄せた。
『近い。美央ちゃんはやらないから』
『分かってるよー哉斗、ヤキモチだなー』
二人のやり取りを見ながら歩いているとなぜか哉斗くんが通るとみんな道を開けた。
波のように避けている、哉斗くんと海斗くんはお偉い人なのかもしれない。
『美央ちゃんここで待っててくれる?』
『うん。待ってます』
哉斗くんと海斗くんは私を座らせると、カウンターの方に行ってしまった。
おとなしく待っているとすぐに二人は戻ってきて、哉斗くんは私の隣に座った。
『お待たせ、美央ちゃん。俺らと同じやつにしたけどいい?』
『うん、大丈夫。ありがとう』
私は手話で伝えると、哉斗くんは私の頭を軽くポンポンと触る。
なにこれ……哉斗くんの手の体温が伝わってドキドキする。
『可愛いね』
恥ずかしさで心臓の音が爆発しそうだ。なんだか、顔が熱い。



