あの時、彼女は俯いていてこちらの顔さえも見てくれなかった。こっちを向いてくれなきゃ、何も言えない。 一瞬、好きだと言いそうになった。 だけどあの時言ったら後戻り出来なくなる気がした。 「一か八か言っちゃえば良かったんじゃない? 何か変わったかもしれねーじゃん」 「変わらない」 「はぁー……これからどうするわけ?」 「毎日通う。会えなくても毎日」 この気持ちを諦めることできない。