「お嬢様、とても似合ってますよ!」

 合格発表からひと月。制服の採寸が終わり2週間ほどで完成した制服を今、着ている。
 紺色のジャケットに白のブラウス、ジャケットと同じ色の膝丈のジャンバスカートがあの学校の制服だ。

「ありがとう」

「発音もよくなりましたね! 素敵!」

 メイドさんは私の髪を三つ編みを二つしてゴムの場所にリボンをつけた。

「可愛らしいです! 絶対モテますよ〜」

 メイドさんの方が盛り上がっていて楽しそうだ。

「哉斗様とは連絡とりました?」

『校門で待っていてくれるそうです』

「まぁ! 哉斗様、お嬢様が制服を着ていたらびっくりなさるでしょうね!」

 驚いてくれるかな……?