二色くんと夜のせい





最近幸せなことばっかりだったから忘れていたけれど、好きな人に直球でラブを伝えることをよく思わない人たちももちろんいるわけで。


今更傷付いたりはしないけれど、綺春くんのことばっかりで周り見えて無さすぎたかな……とちょっとだけ反省する。



「あんなのただの嫉妬だし気にしなくていいよ? 恋那はいつだって真っすぐ気持ち伝えてるだけだもん」

「……でもまあ、よく思わない人もいるのはしょうがないよねぇ」

「迷惑とか、辞書で意味調べてこいっての」


けれど、そんなわたしにアオちゃんが言った。

眉間に皺を寄せてフキゲンな顔をしている。それが低気圧のせいじゃないことくらい、さすがにわかる。


アオちゃんの大好きなところだ。自分のことのように、わたしのために怒ってくれる。

陰口を言っていた女の子たちをアオちゃんがムッと睨むと、女の子たちはアオちゃんのお怒りから逃げるようにパッと目を逸らした。