「二色くん甘々ムーブじゃんね」
「やっぱアオちゃんもそう思うよね!?」
「うん。昨日何かあったとか? 二色くんの過去発掘しにいったんでしょ」
「あっっっうんそれはそれはもう本当に尊すぎて鼻血と涙なしでは見られなかったこの話あと3時間は必要なんだけd」
「聞いた私が悪かったわ、ごめんやめとくね」
「うぅううんそこは聞くところ……」
アオちゃんってば、かわすのが上手いんだから。よしよし、と頭を撫でられて、わたしはぶうっと口を尖らせた。
……すると。
「木嶋さん、二色くんのこと名前で呼んでるんだけど…」
「いつもの付き纏いの延長でしょ? 二色くんも迷惑だって絶対」
「可愛い子はグイグイいっても顔で許されちゃうんだもん、いいよねぇ」
とかとかとか。窓際の席に座った綺春くんには聞こえないように、たけどたしかに意図的にわたしには届くような声量で陰口を言われた。



