二色くんと夜のせい






「……はぁ」


そんなわたしに、二色くんは何も言わずにため息を吐いた。



……今ため息吐かれるのは、なんかちょっと苦しくて泣いちゃいそう、かも。

頭の中に浮かび上がった言葉を本人にぶつけた途端、頭から水をかけられたみたいに冷静になるのってどうしたらいいだろう。


二色くんのトクベツが欲しい、なんて。そんなの、ただのわたしのわがままじゃないか。



わたし、二色くんに嫌われてはないからって調子に乗って距離をつめすぎている。

呆れた顔も、ため息を零されるのも、自分が慣れたからって良しとしていたけど、二色くんはホントはずっと嫌だったのかも。


思わせぶりする二色くんも悪いとは思うけど、しつこく付きまとっているわたしの方がよっぽどだめだ。