今日、わたしがどうして三船先輩と放課後に待ち合わせをしていたかというと。
理由は単純明快───三船先輩が幼い頃の二色くんの話を、写真とともに教えてくれると言ってくれたからである。
二色くんに知られたら、「俺のいないところで勝手に情報入手しようとしないでくれる?」って怒られてしまうと思ったし、いよいよストーカー疑惑に磨きがかかって嫌われちゃうかもって思ったんだ。
だから二色くんには内緒で、今後も時々三船先輩に情報を貰おうって思っていただけど……まさかこの場所に二色くんも来ることになるなんて。
「二色くんホントかわいい……この頃に出会っていたかった…っ」
「はあ、もー…」
「照れんなよ綺春!おまえは今もかわいいって!」
「それも嬉しくないし…」
二色くんはわたしの反応に時々呆れてため息を吐いたり、恥ずかしそうに返事をしてくれたりしていて、嫌いになったりはしていないように感じられた。
二色くんのことをもっと知りたいという気持ちと、全力片想いのわたしがどこまで踏み込んでいいのかわからない気持ちが交差していたから、二色くんが本気で嫌がっているわけではないという事実だけでこんなにも安心する。



