二色くんと夜のせい







それで、今。


「かっっっわいいぃい……おかげさまでこの世の秩序は保たれた……」

「これさ、綺春がうちに泊まりに来た時に『そのパジャマ僕もほしい!』とか言って泣き出してさー。最終的におそろいになったんだよな」

「おさるさんときりんさんの着ぐるみパジャマ……っ」

「かわいいよな。綺春わがままな上に泣き虫だったんだぜ」

「ありがとうございますぅうう………っ、尊い…っ」

「え、泣いてる?」



テーブルの上に広げたアルバムを見て、当時のエピソードまで添えてくれる三船先輩と、幼少期の二色くんの過剰摂取で泣いてしまうわたし。


そしてそんなわたしたちの様子をなんとも言えない表情で眺めている二色くん。


「うう…っ、好き……かわいい…」

「人の顔見て泣くのやめて」

「だって……っぶ、!」

「鼻かんで」



ティッシュを鼻に押し付けられた。「ありがとうぅう」と泣きながらお礼を言うと呆れたようなため息を吐かれた。