二色くんと夜のせい






「綺春くんのこと好きなの?」

「え」

「恋那は綺春くんのこと好きなの?」



あまりにも直球で言葉に詰まった。

咲くんとは出会ってまだ数分だ。

そんなにわたしって分かりやすいのかな。二色くんへの愛が駄々洩れ?だとしたらちょっと恥ずかしいけど……



「うん、好きだよ!」



わたしが二色くんが好きって事実は本物だもん、自分の気持ちには正直でいたいよね。


三船先輩が「流石やん」と茶化してくる。恥ずかしいって気持ちも健在だから、多分顔は赤くなっちゃってるかもしれないけど。



ちらりと二色くんに目を向けると、


「ホントばか」


と目を逸らされた。黒髪から覗く耳がほんのり赤くなっていて、それだけでギュンッと心臓が跳ねる。


二色くん、いつもわたしの告白は軽くあしらってくるくせに、時々恥ずかしがっちゃうの、かわいすぎるから心臓に悪いよ。