二色くんと夜のせい






あれから、一緒に下校したわたしたちは、三船先輩のお宅にお邪魔することになった。



「ただいまー」

「あ、おかえり兄ちゃん」



わたしと二色くんが住むマンションからそう遠くない一軒家。

流れるように中に通された直後、三船先輩の弟さんが顔をのぞかせた。


中学2年生にしては大人びていて、三船先輩とは真逆のタイプ……だと思う。

弟さんの名前は(さく)くんというらしく、咲くんは二色くんの姿をとらえると、ぱあっと表情を明るくさせた。

大人びた雰囲気が一瞬で解ける。



「綺春くん、ひさしぶり!」

「うん。咲、身長伸びたね」



くしゃり、二色くんが柔らかく笑って咲くんの頭を撫でる。