「に、二色くん……本当に来るの?」
「椿とふたりが良かったとか言うの?」
「えっ、ち、違うけど!」
「けど、なに?」
帰り道、少し前を歩く三船先輩のあとを追うように二色くんと並んで歩く。
二色くんのこと大好きだから、もっと知りたいって思っちゃったんだ。
でも、わたしの考えていることを知って二色くんに嫌われたらどうしようって、そんな不安もある。
だから、本当は秘密にしておきたかったの。
「…わたしのこと、嫌いになっちゃうかもだよ」
「べつに、今更でしょ」
「えっ…も、もう嫌いってこと……」
「そうじゃなくて、」
「木嶋さんのこと嫌いだったら、もうとっくになってるから」
ねえ、二色くん。
特急地獄行───…行き先は、本当に地獄?



