二色くんと夜のせい








ラッキーデーもあっという間に放課後。


アオちゃんは部活で忙しいので、わたしはひとりで帰るのがデフォルト。

下駄箱ですれ違ったクラスメイトの子達と軽く挨拶を交わして昇降口を出る───と。



「あっっっ」



なんとビックリ、二色くんを発見。


反射的に声を出してしまったけれど、周りには生徒がたくさん。一斉に視線を集めてしまい恥ずかしくなる。


わたしの声はしっかりと二色くんのイヤフォンを突き抜けてしまったようで、振り返って早々、うげって顔をされた。朝と同じパターンだ。


二色くんがわたしに向かって何やら口を動かしている。

二色くんは大きな声を出さない人だし、何よりクールな人だから、わたしみたいに昇降口で叫んだりしないんだ。