「早く食べないと昼休み終わるよ」
ベンチに置き去りになっているお弁当箱を見てそう言うと、二色くんはおもむろにブレザーのポケットからキャラメルを取り出して「余ってるからあげる」とわたしの手のひらに握らせた。
個包装のキャラメルがふたつ。
アオちゃんの分もある。
「えっ、あっ…ありがとう!ホルマリン漬けにして保管する!」
「やめて。食べて、ちゃんと」
「じゃーね」と中庭を去る二色くんの後ろ姿を見送って、もらったキャラメルを見つめなおす。
二色くんは甘いものが好きだ。
よくイチゴミルクとかチョコレートラテとか飲んでるもんね。これはストーカーじゃなくて、無意識で目を追っているうちに気づいたことだけど!



