「あたしはさ、二色くん正直ちょっと怖くて。ほら、近寄りがたいじゃん? 皆でワイワイするタイプでもないし」
「う、うん」
「友達も、二色くんのクールで冷たい雰囲気に引き込まれて、もっといろんな顔を知りたいって思ってたみたいなんだけど……」
───恋那ちゃんといる時だけ、全然雰囲気違くなるからさ
「だからあたしの友達、『あんなん付け入る隙もない!』って清々しく諦めてたんだ。清々しすぎて慰めすら要らないって言ってたもん」
「そ、なんだ……」
「陰口言ってるのってさ、恋那ちゃんのことよく知らない3年生とか、怖いギャルズたちが多いよ? だって恋那ちゃんと関わったことある人だったら絶対わかるはずだもん。恋那ちゃんと二色くんが両想いだってことくらい」
にかっと爽やかな笑顔を向けられて、嬉しさと照れくささと、否定しなきゃいけないのにしたくないわがままに襲われた。
紅潮する顔を隠すように、しゃがんで、集めたごみをちりとりで拾う。



