二色くんと夜のせい





「私部活仲間にも言われたよ? 『恋那ちゃん、二色くんのこと諦めちゃったの?』って」

「えぇえ……」

「まあでも痴話喧嘩だよって言っといたから安心して」

「ううぅん……? うれしいけど複雑なのアオちゃんまって落ち着いて…」




これが本当に痴話喧嘩だったらどんなによかったか。



「うう…アオちゃあん…」

「よしよし、話きくぞお」





アオちゃんの肩にぐりぐりと頭を押し付けながら、わたしは ちゅー…とパックのいちごみるくを吸った。



綺春くんのお気に入りのジュース。

甘いものがものすごく好きってわけでもないのに、いつからかいちごみるくばかり買うようになっていた。



綺春くんの今日のお昼ご飯なんだろう。いちごみるくと、購買のクマパンとプリンかな。


甘党な綺春くん。

将来は糖尿病になりそうで少しだけ心配だ。