空き教室で机をくっつけて向かい合って作業をする姿を見て、木嶋さんの隣にいるのがおれなんかで良いのか不安になった。
おれが気持ちを伝えたら、木嶋さんはきっと泣いて喜ぶんだと思う。
驚くほどに一途でまっ直ぐな木嶋さんだからこそ、怖くなった。
おれは多分、木嶋さんの理想にはなれない。
木嶋さんはバカみたいにおれの全部が好きだって言うし、なんでも受け入れようとするし、おれのことを一番に優先しようとするから。
木嶋さんにこのまま甘やかさ続けたらいつか、おれは木嶋さんの優しさに肖ってひどいことをしてしまうんじゃないか。
木嶋さんの自由を奪ってしまうんじゃないかって。
当たり前に、気持ちを伝えた後の未来が想像出来るからこその恐怖があった。



