雷の夜、ひとりの夜に耐えきれず木嶋さんに電話をした。
ほとんど無意識のようなものだったけど、ぱっと頭に浮かんだのが木嶋さんだったのだ。
無性にきみの声が聴きたくなった。
夜がにがてになったこと、雷がこわいこと、おばけも好きじゃないこと。
男のくせに雷も夜もおばけも怖いなんて情けないって笑われてもいい。
クールとかミステリアスとか、そんなイメージも全部いらないから、木嶋さんにだけは、おれのことをもっとしってほしいと思った。
本当は、木嶋さんいあって気持ちも落ち着いてきて、チョコもそばにいるし、と木嶋さんを家に帰すつもりでいた。
名残惜しい気持ちはあるけれど、きっとこのまま一緒にいたら抱きしめるだけじゃとどまれないような、そんな気がしていたから。



