彼女の言っている意味がわからなかった。
木嶋さんの目がきらきら輝いている。
おれなんかと友達になってなにになるんだろう。ひとつ弱いところを見られただけ。少しだけ、彼女の優しさに甘えてしまっただけ。
それなのになんで急に───……
「好きになっちゃったから!」
バカみたいに素直。
「……はあぁ?」
「二色くん知ってる!?恋は理屈じゃないんだよ!?」
なんて急にそんなことを熱弁されて、かと思ったら「友達になってくれないなら今日のことばらしちゃうもんね!」なんて脅しまでしてきた。
その脅し、正直威力は弱いし、もし友達にならなくたってきっと木嶋さんはそんなことしないんだろうなっていう謎の確信もあった。
……だけど。
「…わかったよ。トモダチね、一応」
「一応じゃない! 正式に!」
「なんでこんなにグイグイくんのこの人……こわ……」
木嶋さんの勢いに乗せられてそんなことを言っちゃうおれも大概意味わかんなくて、なんだか笑えた。



