「……今日のこと、ぜったい誰にもいわないでくれる?」
それから木嶋さんのおかあさんの協力もあって無事チョコが見つかり、安堵とともに自分が失態をおかしてしまったのではないかと冷静にもなった。
情けない弱点を知られてしまった。
恐怖で気が動転していたとはいえ、木嶋さんは女の子だ。
学校じゃ、おれに話しかけてくる女子は下心が見え見えだったから意図的に距離をとるようにしていた。
おれは感情を表に出したりするのが苦手だから、女子のテンションにも合わせられない。
なにより、顔だけを見て告白してくる子達の気持ちなんか全然響かないわけで。
木嶋さんとだって、隣人といえどこれまで深くかかわったこともなかった。
なんとなく悪い人ではなさそうだから言いふらしたりはしなさそうだけど……と、念のためお願いしてみると、
「言わないけど! 代わりに友達になろっ!?」
代わりに変な交換条件を出された。



