二色くんと夜のせい





キュンと胸が鳴って、いやいやなんでだよとセルフツッコミを入れる。



「……あの、二色くん」

「……」

「怖い……とかですか?」

「……違う」

「夜は怖いけど猫ちゃんがいない家も怖い……的な、あれですか」

「……違う」

「探しに出たはいいもののやっぱり暗闇怖い……的な?」

「……ぜんぜん…違う、し」

「それは違くない人の反応では……?」




ふるふると首を横に振る二色くん。

俯いていて顔は見えなかったけれど、ただかわいくて尊いことだけは確かに分かった。



なん……なんだこの可愛い生き物は。

違う違うっていうわりに、わたしの手を掴んで離さないし。行動と言葉が成り立ってない……ツンデレ、みたいだ。