二色くんと夜のせい






「……え?」

「おれに好きって言うことでそう思い込んでた、みたいなとこもあるんじゃないのかなって」

「え、な、……綺春くん?」



突然のことで、何を言われているかわからず瞬きをするしかできない。

無理して好きって言わなくていいって、なに?
思い込んでいるって、なに?

綺春くんは何を言っているんだろう。



「久保と、結構お似合いだと思う」

「な、……なんで久保くん? 久保くんは委員会が同じだけで…」

「うん、でも良い奴じゃん。木嶋さんと波長合いそうだし」

「え、……え? 待って、」



綺春くんと目が合わない。

久保くんとクレープを食べたこと、一緒に帰っていたこと。それが原因だとしたら、綺春くんは誤解している。


わたしが久保くんのことを好きになったと思われた?


違うじゃん、待ってよ綺春くん。わたしの気持ちはちゃんと伝わってるって、この間言ってたじゃないか。