二色くんと夜のせい






明日からまた一緒に帰れるようになるかも。


そう思ったらワクワクが止まらなくて、自然と笑みが零れる。

作業が無事に終わって心に余裕もできたし、今夜は電話してもいいかな……。



「そういや木嶋ってさ、二色のどこが好きなん?」



そんなことを考えていると、帰り支度を始めた久保くんがふとそんなことを聞いてきた。


わたしが綺春くんのことを好きだということは、いつの間にか同学年で知らない人がいないくらいに広まっているらしい。

だけど、アオちゃんや三船先輩以外で直球で聞いてくる人はそうそういないから、久しぶりに聞かれたそれに、わたしは思わず「え」と声を洩らした。



どこが、と言われると……



「……ぜんぶ?」

「うはっ、雑だなぁ」