いいなぁ、ずるいなぁ、憧れるなぁ。




……って、そうは思っても、ヒーローとヒロインを自分に置き換えてドキドキするのは漫画を読んでいる間だけ。

読み終わったあとはいつも、(まあでもこれってフィクションだから成り立つだけだよな)と納得する。



照れ隠しとか、素直になれないとか、現実だったらわたしはあんまり好みじゃない。


だって愛情って、本人に届けてこそ成り立つものだと思うから。

好きって通じ合わないと恋は始まらないし、なんだかんだ素直がいちばんなんだ。





そう、そうだよ。

だから────…







二色(にしき)くん今日も好きで困ってしまうどうしたらいいかなぁうううぅん?」

「うわ、今日もすごい気持ち悪いなそれ以上近寄らないで」






素直すぎるわたしときみ、やっぱり絶対両想いだよね?(※勘違い)

きもちわるいって、一周まわって褒め言葉だよね!(※だから勘違い)