大雨の日から1週間。
雷に怯えてわたしに電話をかけてきたあの日、わたしたちは抱きしめ合って、確かに同じ布団で寝た。
ドキドキして眠れそうにない!なんて思っていたはずなのにいつのまにか綺春くんの体温と布団の温もりに心地よくなって眠ってしまっていたようで。
起きたら綺春くんのご尊顔(寝顔ver.)があって朝から血を吐いて昇天するところだった。
おまけに、内容は覚えていないけどすごく幸せな夢を見ていた感覚もある。
『…おはよ』
『お……、っはようございます…』
まるで綺春くんと同棲をしているかのような錯覚さえ起こす最高の目覚め。
まだ完全に開ききっていないとろけた瞳がかわいかった。