二色くんと夜のせい





眠気が混ざって下がってくる瞼を上げながら、ぼんやりと綺春くんの顔を見つめる。


好き、すきなの、綺春くん。
あのね、どのくらい伝わってるのかな。


「……すき」

「うん、」

「すきなの、きはるくん」




しつこくてごめんね、毎日鬱陶しくてごめんね。

それでも、わかっていてもやめれない、やめたくない。わたしが綺春くんに対して抱えている気持ち全部、同じ熱量で伝えたいって思うの。




「うん、わかってる」

「ほんとう…?」

「…ちゃんと伝わってるから」



ふへへ、とゆるい笑みがこぼれる。

綺春くんがそんなわたしに優しく笑いかけている。髪を撫でられて、そのまま指先が耳に触れた。ぴくりと身体がゆれる。