二色くんと夜のせい






そんな彼に、わたしがどうして今、突然声をかけてしまったのか。

わたしもよくわかっていないけど、多分怖かったんだ。


夜道が怖くて鼻歌を歌いそうになっていたタイミングだったし、お隣さんだし。


仲良くなくても、知り合いを見つけたことにホッとして、偶然を装ってでもいいから一緒に家までついてきてくれないかなって、ちょっと不純だけどそんなことを思っていた。



「こ、こんばんは」

「……」

「寒そうですが大丈夫ですか……、あ、あと、なにか探し物ですか」

「……」

「あの、よろしければ家まで一緒に、あのー……ですね、帰ったりなんかしちゃったり」