・ ・ 「……木嶋さん」 目を閉じて綺春くんの呼吸と心音に居心地の良さを感じ、眠気が徐々にやってきた頃、静かな声が暗い部屋の中に落ちた。 「…ん…?」と籠った声で返事をすると、もぞ……と身体が動き、綺春くんと視線が平行に交わった。 脳内がふわふわしていて、夢と現実の境目がはっきりしない。 漆黒の瞳の中にライトの光が差し込んでいる。 いつ見ても、どの距離で見ても綺麗な顔立ち。イケメンって綺春くんみたいな人のことを言うんだろうなぁって、もう何回も思った。