「言ったら引かれると思って言わなかったのに、……木嶋さんのせいにする」
「え、」
「……今日はずっと一緒にいてくれるんでしょ?」
綺春くんの、縋るような声。くうん……と聞こえるはずのない子犬の鳴き声すら聞こえたような気がした。
綺春くんはネコ系男子だなとは思っていたけれど、今だけはイヌにも見える。
自分の勘違いから始まったこととはいえ、こんな展開は予想内中の予想外、というか。
甘え上手な綺春くん。
ねえ、それ、わたしだけじゃないとやだよ?
「ね、……寝相は良い方です……」
───ああもう、ドキドキして死にそうだよ。



