「木嶋さん……もう寝る?」
ふと問われた質問に、わたしは言葉を詰まらせた。
時刻は22時手前。
家にいる時は、課題が終わっていない時は課題をやったり、何も無い時は漫画を読んだりドラマをみたりする時間だけど……ここはわたしの家じゃない。
「えっと……綺春くんが眠いなら、わたしも寝ようかな……なんて」
「そっか」
「今日は綺春くんに合わせる、つもりです」
えへへ……とちょっと変な笑いで誤魔化すようにそう言えば、綺春くんは何かを考えるような素振りをして、「別にやることなんもないから寝ようかな」と言った。
こくり、その言葉にぎこちなく頷いて目を逸らす。
寝る時間。
あとはもう、今日という日を越えて朝を迎えるだけ───……なんだけど。



