「あ、お……おかえりなさい」
「うん」
綺春くんはキッチンに向かうと、冷蔵庫から麦茶を取り、氷が入ったふたつのグラスにそれを注いだ。カラカラ……と氷の音が響く。
グラスを持った綺春くんがわたしの隣に座り、ソファが沈んだ。
「どーぞ」
「あ……ありがとう」
麦茶を受け取り、早速ひとくち。
緊張で喉が渇いていたから、喉を通る冷たい麦茶の感触が気持ちよかった。
『明日は全国的にからっと晴れた天気になるでしょう』
目的もなく付いていたテレビから、次の番組への繋ぎで天気予報が流れる。
気象予報士さんが言うには、雷雨が激しいのは今夜だけで、朝方にかけて弱くなるとのこと。
「晴れだって。良かったね!」
隣にいる綺春くんにそう言えば、「良かった、うん」と安堵したような声色で返された。



