二色くんと夜のせい





「緊張して死にそう……ホントに大丈夫かなぁ」

《大丈夫よ! もう一回いうけど、合意の上なんだから!》

「それはそうだけど……」


泊まりと言っても、自宅ですでにお風呂を済ませていたわたしはすぐにでもベッドに入ることができる状態。


明日も学校があるけれど、いつもより2分早く起きれば家に帰っていつも通りの準備ができるから大丈夫。



《応援してるからね、恋那》

「うん……」

《それじゃあ、おやすみ。お布団ちゃんとかけて寝なさいね》



ママからエールをもらい、わたしも「おやすみ」と一言返して電話を切る。


スマホをテーブルに置き、わたしはソファの上で膝を抱えた。


合意の上。それは本当にその通りだ。

けれど、逆に言えば合意の上だからこそこんなにドキドキして──期待してしまうのだと思う。