二色くんと夜のせい





木嶋さんが今夜は一緒にいてくれる?


綺春くんは今、確かにそう言った。
聞き間違いでも夢でもない。


目を逸らして「やっぱり嘘」と言いかけた綺春くんが、わたしの返事にパッと顔をあげた。



「いいよ、一緒にいる!」

「う……嘘だって。ごめん、いいよ気使わなくて」

「気使ってない! それに綺春くん、ホントはひとりじゃ怖いし寂しいでしょ?」

「や、でも……それってだって泊まる…ってことじゃん」




付き合っていない男女​───しかもわたしに至っては綺春くんに片想いしてるわけで。


そんなわたしたちがふたりきりで夜を超えるのは、アオちゃんに知られたら怒られちゃうかもしれないけど。



でも、……でもね。




「わたし、可能ならいつも綺春くんと一緒にいたいって思ってるもん!」